本記事では以下のよいうな悩みや疑問を解決していきます。
- 高専から就職する際の企業選びにおいて気をつけるべきポイントは?
- 高専生を卒業した先輩方はどのような企業に就職しているのか?
- 就職後に企業でどのような仕事を行っているのか?
高専出身のわたしのこれまでの経験等を踏まえて、入社後に後悔しないための仕事の選び方をお話します。
入社後に後悔しないための仕事の選び方
先に僕からお伝えしたい結論だけ書きます。
この結論に至った理由などいらない方はこの結論だけ見てください。
- ワクワクする仕事を選べ!
- 社会人人生は最初の仕事内容で決まると思え!
- 会社ではなく仕事内容で会社を選べ!
ワクワクする仕事を選べ!
いきなり具体性のない話ですが、仕事を選ぶうえでワクワクするかが何よりも大切な指標となると私は思います。
会社での生活がイメージできてもワクワクしていないのであれば、その仕事や会社は後回しにすべきです。
イメージできないのであれば、その会社の情報が不足しているかもしれません。
仕事をしていくうえでモチベーションはとっても重要です。
やはりモチベーションが高い人のほうがいい仕事をしますし、自分も仕事を楽しめます。
社会人にとって仕事は生活の大半を占めます。つまり仕事は人生そのものです。
モチベーションを重視してください。
ちなみに自分が大学院から就職する際に利用した情報収集方法は参考までに以下になります。
- 企業ホームページ(採用サイト)
- 企業説明会
- 学校の先生や先輩からの印象
- 口コミサイト(Openworkやエンゲージなど)
ワクワクしなくても誰もが憧れる大企業はとても捨てがたいですよね。
そのような気持ちはとてもわかりますし、誰もが憧れる大企業に応募することは良いと思います。
ただ、実際にそのような会社から内定が出ていてもワクワクしなければ、長続きしないかもしれません。
なぜ待遇や福利厚生よりもワクワクする仕事を選ぶべきなのか、それは最初に勤める会社で社会人人生が決まるからです。
以下でそのように考える理由を説明していきます。
社会人人生は最初の仕事内容で決まると思え!
なぜ社会人初期の仕事内容で社会人人生が決まるのか、それは社会人初期の仕事内容が社会人人生の軸となるからです。
その軸を変えようと思ってもそう簡単には変えられません。
このブログの読者は現役高専生が多いと思いますが、あなたが高専に入る際に選んだ専攻があなたの人生に及ぼした影響は計り知れないと思います。
それと同じです。
転職の際に最初に勤める会社での経験が見られるからです。
転職する際には転職先でも同じような仕事をさせるつもりで採用されます。
中途採用において全くの未経験者は、製造業やIT系などの業界では必要とされません。
同じ未経験であれば、中途より新卒のほうがより長く勤める確率が高くかつ給料が低いので、よっぽど人手不足でない限りは新卒を採用します。
社会人初期の仕事内容で社会人人生が決まるという強いフレーズを設けましたが、いつからでも社会人人生の再設計は可能です。
ただ再設計する際には相当な努力が必要とされます。
したがって、最初に勤める会社選びは長くその仕事と向き合っていけるかという意味で慎重になるべきです。
会社ではなく仕事内容で会社を選べ!
なぜ会社ではなく仕事内容を重視する必要があるのかについては、先述の通り、社会人初期の仕事内容が社会人人生の軸となるからです。
ではここでは高専生の多くが就職している製造業(メーカー)においてどのような職種があるか紹介します。
メーカーでの職種は大きく分けて研究職、設計&開発職、生産&生産技術職、メンテナンス職の4つに分けられます。
研究職
研究職では大学院レベルの高い専門性が求められ、大学院卒が占める割合が大きいです。
研究職はとてもクリエイティブな仕事を行うことができることが特徴で、独創性を求められます。
そのため一生勉強し続ける覚悟が必要です。
研究職に就きたいなら大学院まで行きましょう。
設計&開発職
設計&開発職は必要とされる知識は大学レベルで、企業の中でも大きな部署であることが多いです。
会社の中核部署であるため、仕事への責任やプレッシャーは大きいと思います(その分やりがいもある?)。
大学院卒、大卒、高専卒など様々なバックグラウンドを持つ人達が在籍します。
生産&生産技術職
生産&生産技術職は、実際に生産ラインでルーティンワークを行う人やそのラインを管理したり、生産方法の改善活動を行う人が存在します。
生産ラインで働く人は高専卒や高卒、生産の管理や生産方法の改善活動は高専卒や大卒の人が多い印象です。
高専卒の多くは生産&生産技術職に入ります。
メンテナンス職
メンテナンス職は、メーカーが作った装置を保守点検、修理することが仕事です。
多くの会社ではマニュアルが作成されており、それに則って仕事を行うため専門知識はあまり必要とされません。
高専卒や高卒の人たちが多い印象です。
以上がメーカーにおける大まかな職種の紹介です。
同じ会社でも部署によって仕事内容は全く違います。
自分がどのような仕事を行いたいのかについてよく考えておきましょう。
高専からの就職でたまにある誤解
少し古いですが2020年国立高専生の就職先ランキング(日本経済新聞)を覗くとランキングの上からサントリーグループ、NTT東日本グループ、旭化成と日本の屈指の大企業が並んでいます。
実際に自分の友人も高専卒業後、サントリーグループやNTT東日本グループに就職していった人たちがいました。
その友人たちの職種はメンテナンス職や生産(現場)系の職種です。
その友人たちに対して「〇〇に入ったから超高級取りになる」や「大卒でも入れないのにすごい」と言う人がときどきいます。
しかし、それは親会社の話です。高専からの就職ですと行けるのはそれらのグループ会社(子会社)です。
一般にサントリーやNTTの親会社は一流大学の大学院卒でも入るのは難しい場所です。
グループ会社と親会社での仕事における決定的な違いは扱う仕事の責任(金額)の大きさです。
大企業のグループ会社に入った=大きい仕事ができるわけではありません。
もし自分が大きなスケールの仕事をしたいと考えているのであれば、ぜひ大学院へ行きましょう。
大学院まで行けば親会社の中核となる部署に配属される可能性は格段に上がります。
皆さんが希望した就職先へ行けることを願って終わりにします。
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