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【院試講座⑦】研究室訪問で聞くべき7の質問【外部院試】

研究室訪問の時間は考えている以上に限られています。
短い時間のなかで、自分の進路決めの材料を得る必要があります。

そのためには準備が必要であり、僕は前もって聞くことを準備してから研究室訪問に望みました。

今回はその時に作成した聞くことリストを紹介します。

また、他にも注意すべきポイントや最低限しておくことをピックアップしているので最後までご覧ください。

目次

研究室訪問の目的

研究室の雰囲気を知る

同じような研究をしている研究室でも研究室の雰囲気はかなり違います。

雰囲気の違いを生み出すもの
  • 先生の人柄
  • 研究室の構図(教授、助教、院生の割合など)
  • 在籍の院生人柄

研究室の雰囲気に一番寄与するのは、先生の人柄です。
厳格な先生だと研究室内では張り詰めたような空気が流れていて、フランクな先生だと会話の絶えない柔らかい空気のはずです。

研究室の構図も雰囲気を作ります。というのもポスドクや助教が多い研究室だと、研究室での中心が院生ではなく助教やポスドクになります。
そうなると助教に付いて高度な研究ができる反面、院生主体の研究室より居心地が悪くなる場合もあります。

凡才たぬき
凡才たぬき

僕の学部での研究室は、ポスドク主体の研究室だったのでミーティングなどで院生はほとんど口を開くことはありませんでした。

もちろん在籍している院生の人柄も重要です。同じ研究室とはいえ、一緒にいる時間が長いのは先生よりも同じ居室にいる先輩達ですから。
ということで研究室訪問では、人柄をよく観察する必要があります。

研究内容と環境を知る

研究室訪問の目的の2つ目が、研究室内容と環境を詳しく知ることです。

研究内容はHPからでも見ることはできますが、直接先生の耳から聞くと一層興味を持つと思います。

また、研究環境は研究室によってピンきりです。
実力があり予算を多く抱えている研究室のほうが色々なことに挑戦する機会があります。あまり予算のない研究室だと場所や設備面での制約が厳しくなるので、研究予算のある研究室に行かない理由がありません。
例外的に理論の研究室は予算がいらないかも。

研究の予算を知る方法

日本の研究費の大部分は科研費というものです。
この科研費はその先生にいくら与えられているか細かい数字まで掲載されています。

具体的にはKAKENというサイトに入り、教授名で検索するだけ。
自分の大学の教授を検索するだけでもおもしろい。

聞くべき7の質問

聞くべき質問は以上の7つです。これから一つずつ説明していきます。

  • 研究内容
  • コアタイムの有無
  • 院生の研究の進め方
  • ゼミや定例会議
  • 学会発表や論文投稿
  • 院生の進路
  • 院試、例年の研究室の人気について

研究内容

まずは研究室で扱っている研究テーマについて効いてみましょう。

もちろんただ単に「どんな研究をしているのですか?」というホームページを見ればわかることを聞くのではなく、「その研究にどんな社会的意義があるのか」「その研究の面白さは何か」などいろいろな角度から質問をしましょう。

コアタイムの有無

コアタイムの有無はかなり重要です。
この質問の結果次第ではブラック研究室です。

具体的に9時〜18時という研究室はブラックです。
コアタイムの風習は分野によりますが、化学・生物系の研究室はブラックな風潮があります。

院生であれば、バイトなども必要になる人もいるので、自分に無理のない研究室を選びましょう。

凡才たぬき
凡才たぬき

僕の友達に9時〜21時で週6という人もいました。

院生の研究の進め方

院生がどのように研究しているのか聞いてみましょう。

院生が研究をすすめるスタイルはいくつかあります。
下がその例です。

  • 研究室が参加している大きなプロジェクトに合わせた研究をする
  • 自分で自由に研究テーマを設定し研究する
  • ポスドク、助教に付いて一緒に研究を進める
  • 先輩から代々受け継がれてきた研究をする

「自分で自由に研究テーマを設定する」が一番大変かと思いますが、一番やりがいはあるのかなと思います。
しかしその場合は、教授などの協力は必須です。

ゼミや定例会議

多くの研究室が週に一度は定例会議をして1週間の進捗を報告し合います。それがどのような形式で行われるのか(毎回全員が発表するのか、資料はどんなものを用意しているのか)事前に確認しておきましょう。

また、研究室内でゼミをしている研究室もあります。ゼミの有無やどんなことをするのか(論文を読む、書籍を読むなど)聞いておきましょう。

学会発表や論文投稿

先輩たちがどの程度学会で発表しているのか、論文投稿をしているのか確認しましょう。

学会発表や論文投稿は就活をする際でも強い武器となります。

また、奨学金を借りている大学院生の場合は、学会発表や論文投稿などの研究業績によって奨学金返済免除や減額になる可能性もあります。

院生の進路

先輩となる大学院生がどのような進路を取っているのかは大変貴重な情報です。

研究室によっては、博士進学が多いとか、ある企業と共同研究しているため、その企業への就職は強いなどあります。
就職をする人が多い場合は、企業名やどんな仕事をしているか等を聞いておくと良いです。

院試、例年の研究室の人気について

研究室によっては院試での倍率が5倍を超えるということもあります。

その研究室が人気な研究室か先生に尋ねましょう。正直なところ、トップ校での人気研究室はかなり難しく、学部よりも難易度は上がるかもしれません。

他にも似たような研究ができて、倍率が落ち着いている研究室があるならそちらを選ぶほうが良いでしょう。

まとめ

今回は研究室訪問で聞くべき質問を紹介しました。

大学院の2年は短いですが、そのほとんどを研究室で過ごすことになります。研究室配属後に後悔することがないよう、前もって尋ねることを整理しておきましょう。

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この記事を書いた人

とある国立大の大学院生。高専から編入学、そして外部院試を経験しています。
備忘録も兼ねて、ブログを運営中。
加えて日記として note を使用。
何か聞きたいことがあれば、Twitterかメール(physicsblog.acc@gmail.com)でお気軽に聞いてください。
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