
物理は編入専用の問題集がないので、どの参考書で対策したらいいかわからない。
自分もそのような状況でした。
今回は、元高専生でとある大学の物理学科に編入した僕が編入物理の参考書を厳選しました。
編入物理の科目
編入物理を更に細かくすると以下の4つの科目になります。
- 力学
- 電磁気学
- 熱力学
- 波動
以上4科目を参考書と問題集に分けて、それぞれ解説していきます。
と、その前に、、、
その前に、高校物理から始めたい人
編入物理のほとんどは微分積分を使った大学物理です。
しかし、高校物理の内容も理解した上でないと、大学物理はかなり難しいです。
ほとんどの高専では高校物理は必修となっているため、一度は勉強していると思います。
それでも高専で習ってきた物理に不安がある人は高校物理を軽くおさらいしてから、大学物理(編入物理)の勉強を始めましょう。
そこで最適な参考書があります。
ズバリ、「物理のエッセンス」です。
- 小さくて薄いが高校物理の主要な公式が載っている
- Amazonベストセラー
- 高校物理の鉄板教材
この「物理のエッセンス」2冊で高校物理をさらっと復習すると、大学物理の内容の飲み込みも早くなるでしょう。
力学
【力学】参考書
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難易度 | |
問題量 |
多くの参考書を手掛けいる戸田先生が書いた参考書です。
理系の大学1,2年生が学ぶべき最低限の内容が書かれています。
書き方に癖もなくて読みやすく、標準的な参考書と言えます。
問題集を除いた参考書の中では問題量が豊富なので、問題集がなくてもこれ一冊で十分なケースも多いです。
【力学】問題集
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編入学試験や(簡単な)院試の過去問が多く載っている問題集です。
問題の難易度は、大学1,2年生向けで定期試験や編入学試験でよく見る問題がほとんどです。解説に飛躍が少なく、とてもわかりやすいのが特徴です。
編入学試験の力学問題ならこれ一冊解ければ、困ることはないでしょう。
ただ、一つ注意点があります。それは「誤植」が非常に多いこと。
このリンクの正誤表を見れば、なんとかなりますが、問題も解説もすばらしいだけにもったいないですね。
【力学】その他の参考書・問題集
おすすめ度 | |
難易度 | |
問題量 |
選ばなかった理由
- レイアウトが少し見づらい
- 解説の丁寧さや問題そのものはとても良く「大学生の初等力学」と遜色ない
しかし、問題量は「大学生の初等力学」に軍配があがる
おすすめ度 | |
難易度 | |
問題量 |
選ばなかった理由
- レイアウトが少し見づらい
- 問題の物理量に具体的な数字が与えられている
そのような物理の問題は編入試験ではあまり見ない - レイアウトが特徴的なので確認に使うには不向き
おすすめ度 | |
難易度 | |
問題量 |
選ばなかった理由
- 良問も多いが、変わった問題も多い
- 問題量は「大学生の初等力学」に及ばない
- 解説に飛躍がある
- 解析力学という高度な力学まで載っている
電磁気学
【電磁気学】参考書
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難易度 | |
問題量 |
電磁気学の教科書と言ったら間違いなくこの本。
この参考書を完璧に理解することが電磁気の最重要課題となります。
物理入門コースに共通しているが、最低限の微分積分の知識があれば読み進められます。
僕は編入学のときも院試のときもお世話になりました。
院試のときは2巻までやりましたが、編入なら1巻までの内容で十分です。
【電磁気学】問題集
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難易度 | |
問題量 |
こちらは先に紹介した「大学生の初等力学」の電磁気ver
問題の内容は大学編入にかなり寄せられていて、基本的な問題はしっかり抑えられています。
また、問題数も豊富で申し分ありません。
ただ、力学と同じく誤植が多いです。(正誤表はこちらにあります)
【電磁気学】その他の参考書・問題集
おすすめ度 | |
難易度 | |
問題量 |
選ばなかった理由
- 難解な電磁気が図を使ってわかりやすく説明されている
しかし、ライバルの「物理入門コース 電磁気学」が強すぎる - レイアウトが特徴的なので確認に使うには不向き
- おすすめするとしたら
- 電磁気学を授業とかで一度勉強した人 → 「物理入門コース 電磁気学」
- 電磁気学を勉強したことない人 → 「マセマ 電磁気学」
おすすめ度 | |
難易度 | |
問題量 |
選ばなかった理由
- 問題量は「大学生の電磁気学」に及ばない
- 解説に飛躍がある
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