今回は「大学院入試の難易度」について解説していきます。
まずは自己紹介から。
結論から申し上げると、平均的に大学院入試はとっても簡単です。
では、そのような結論に至った経緯を解説していきます。
基本的に大学院入試は簡単!
理由は以下になります。
- 競争率が高くない
- 院試は落とすように設定されていない
- 定期テストをもとに問題が制作されている
競争率が高くない
院試の競争率はそれほど高くありません。
大学院進学率が7割程度の学科でも定員割れが起きます。
残りの3割を埋めるほど外部から来ることはほとんどありません(旧帝大は除く)。
僕は中堅地方国立大学の出身ですが、そこでの院試は毎年定員割れが起きていました。
また、東大の大学院進学率の高い学科(例:理物)でも、学部よりも大学院のほうが定員は多く設定されているため、倍率が2倍を超えるような年はあまり見られません。
院試は落とすように設定されていない
先程述べたように院試での定員割れはよく起きます。
したがって、大抵の学生なら順当に大学院に進学できるよう院試の難易度は調整されています。
大学側(教授側)は、研究室に空きがあればできるだけ埋めようとします。
その理由は、ある程度指導すれば、研究の手伝いに回すことができるので、研究室に学生がいるほうがありがたいのです。
定員割れでも勉強のできない学生が来ては迷惑なので、もちろん不合格となることもあります。
定期テストをもとに問題が制作されいる
院試問題を制作されているのは基本的に科目担当教授です。
したがって、基本的に定期テストに似たようの問題が出題される傾向が強いです。
定期テストで点数を取れているような学生なら、合格するような試験に設定されているのです。
僕は自分の大学の院試は受けませんでしたが、問題を見れば制作した先生は見当付きます。
以上が大学院入試が簡単であると考える理由となります。
しかし、今までの話はあくまで平均的な話で、難易度が跳ね上がるケースもあります。
難易度が跳ね上がるケースはこれから解説していきます。
難易度が高くなるケース
難易度が高くなる要因は以下になります。
- 研究室が人気
- 教授が研究室のボーダーを高く設定している
研究室が人気
研究室には定員があるので、それ以上の学生が受験すれば難易度が跳ね上がります。
僕の感覚では、教授と学生の比率が1:2が多い印象です。
特に上位国立大学の場合だと、内部生を蹴散らして枠を奪うのは至難の技です。
同じ研究室を受験するライバルのレベルによっては、大学入試よりも難しくなることだってあります。
研究室訪問のときに、「例年どの程度の志願者がいるか」、「何割がボーダーになっているか」を聞いておくと良いでしょう。
教授が研究室のボーダーを高く設定している
これは教授が学生にある程度の学力を求めるケースです。
僕の専門の物理でいうと「理論系」と呼ばれる研究室でよく見られます。
理論は実験と違って研究に人手を必要としないので、学力の乏しい学生が多いと教授自身が困ります。
そのような場合に、その研究室に入るためには高得点を要求する場合があります。
以上が難易度が高くなるケースです。
ここで以下のような疑問を持つ人もいるかと思います。
外部院試は難しくないの?
僕自身、外部院試を経験しているので、外部院試について理解しているほうだと思います。
ということで経験者が申し上げますと、「外部院試は内部に比べて多少不利ですが、それほど変わらない」というのが個人的な意見。
外部院試については以下の記事で解説しています↓↓↓
まとめ
基本的に大学院入試は簡単!
難易度が高くなるケースもある
難易度が高くなる場合はありますが、院試は結局のところ簡単であるのが事実。
まだ、学部生であるなら、大学入試では到底入学なんて考えられなかったような大学に挑戦してみるのも良いかと思います。
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