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【書評】大学院活用術~理工系修士で活躍するための60のアドバイス~【修士課程ですべきこと】

大学院

今回は「大学院活用術~理工系修士で活躍するための60のアドバイス~(著:面谷信)」を紹介します。

どんな本なのかざっくりと説明すると

大学院活用術

こんな人向け

  • 修士課程進学に迷う人
  • 進学後に戸惑っている大学院生

内容

  • 大学院進学のメリット
  • 研究の進め方や学会発表について
  • 就活のヒント
  • 特許の取得方法
凡才たぬき
凡才たぬき

それほど深い内容は書かれていませんが、大学院進学を控えている僕にとって、かなり大学院生活を想像しやすくなりました。修士課程の人ならこの本は早く読んだほうが得です。

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個人的ポイント5つ

ポイント① 大学院は学費とは比べられないほどの経験ができる

修士論文に対する2年間の個別指導は、卒業研究指導とは別次元の厳しさを伴うものになるでしょう。この濃い個別指導が大学院生の特権であり、皆さんの実力が急激に伸びると期待できる根拠の一つです。手厚い個別指導をじっくり受けることができる修士の能力向上は、当然の結果といえます。学部時代とほぼ同じ学費で個別指導を受けられるとしたら、ずいぶんとお得な大サービスのコースとも思えませんか?

大学院活用術~理工系修士で活躍するための60のアドバイス~(著:面谷信)

大学院は専門教育の場として秀逸な面を持っているらしい。
筆者の面谷さんは熱意さえあれば、大学院に行くことをおすすめしている。

僕個人としての意見も同じ。大学院は少しでも興味があるなら行くべき。就職はいつでもできるが、院進学は学部卒業時ほどベストなタイミングはないだろう。

それに大学院での就職はとても優遇されている面がある。この事実も学生が大学院で急激に伸びることを裏付けている。

ポイント② 学会発表はすべき

学会発表の教育成果としては、次のようなことを筆者は期待しています。
・学会発表に耐える内容を用意するために実験等を頑張る。
・学会発表に向けて成果の整理を意欲的に進める。
・発表論文作成、発表資料作成、発表練習がよいトレーニングになる。
・学会での批評や助言により、自分の研究を振り返り発想を広げられる。

大学院活用術~理工系修士で活躍するための60のアドバイス~(著:面谷信)

研究室によって、学生が学会発表をしているか否かは別れる。
研究室選びの際は教授に聞いておくと良い。

当然ながらしておいて損はないが、荷が重く感じるひともいるだろう。
面谷さんは、最初の学会発表は「プレゼンテーション付きポスター発表」をおすすめしている。

学会発表の種類
  • 口頭発表:スライドを使った一般的な発表形式。15分間の発表に5分間の質疑応答がある。
  • ポスター発表:ポスターがズラリと並べられた空間で、聴講者は好きなポスターを見る。発表者はポスターの前で研究の説明をする。
  • プレゼンテーション付きポスター発表:口頭発表とポスター発表の中間。5分間のプレゼンをしたあとポスター発表に移る形式。

ポイント③ 論文投稿にチャレンジ

投稿論文は「投稿→査読→著者による修正→掲載承認」の課程を経て学会誌や論文誌に掲載されるもので、「査読付き論文」とも呼ばれます。査読とは、その論文の分野を専門とする研究者(多くは博士号所有者)2名程度が学会から依頼されて、論文の内容の不備や問題点についての指摘をまとめて学会に報告する手続きです。(略)

一般に研究者の業績は、この「査読付き論文」の掲載件数で判断されます。例えば博士号の取得条件として、「査読付き論文」の掲載本数が大学によって定めれば博士号の取得条件として、「査読付き論文」の掲載本数が大学によって定められています。学会予行の本数がいくら多くても博士号は取得できません。研究者としての業績や実績を示す数値指標としても、査読付き論文本数が圧倒的に重視されます。

大学院活用術~理工系修士で活躍するための60のアドバイス~(著:面谷信)

学会発表は自分の経験になるが形には残らない。したがって、研究成果を形に残るものとして、論文投稿をおすすめしている。

面谷さんは論文投稿は修士のうちに経験しておくべきだと言う。

というのも就職してからでは、その会社が研究成果を対外的に発表することを拒む可能性があるから。
また、会社で論文投稿を認められても修士でやっておけば、ハードルは格段に下がるだろう。

個人的には論文投稿は就活での武器にはならないと思う。
就活は主に2年の春にあるが、その頃はやっと研究成果が出始める時期(まだ出ていないかもしれない)である。そう考えると論文投稿は査読というもので数ヶ月を要するので、就活には間に合わないだろう。

もちろん研究は就活のためにするものではない。論文投稿は経験するに越したことはない。[ad]

ポイント④ 社会人からの論文博士

博士号取得にはどんなメリットが有るのでしょうか?

最もわかりやすいメリットは、自分の名刺に「博士」と記載できることです。(略)
もう一つの大きなメリットは、自分に自身がつくことです。博士号は、自分を支えるバックボーンとなり、国内外問わずどんな相手とも臆せずに渡り合える自身の源になるでしょう。(略)

社会人にとって博士号取得は楽な道のりではありませんが、困難を乗り越えて取得に至るためのポイントを上げてみます(論文博士)。
・なぜ博士号を取得したのか目的を明確化した上で、取得を決意する
・研究成果はこまめに論文化する
・発表や聴講など学会参加を増やす(指導教員との出会いのチャンスでもある)
・「この先生に指導をお願いしたいと」と思ったら、「早すぎるかも」(論文数が不足)と思うタイミングで相談に行く
・会社業務と博士論文の執筆の両立は楽ではないことを認識し、覚悟を決める

大学院活用術~理工系修士で活躍するための60のアドバイス~(著:面谷信)

面谷さんは 修士→NTTに就職→論文博士→大学教授 という経歴を持っている。

論文博士はとても大変だが、取得する際のポイントを解説してくれている。
重要なポイントとは、アカデミックとの関係をもつこと。学会に参加したり、論文を書いたりなどなど。
実際に面谷さんは学会での面識で論文博士取得にこぎつけ、最終的には大学教授のポストを紹介してもらえたらしい。

僕もぼんやりと就職したあと論文博士を取れたらいいなと考えているが、論文博士という制度自体がなくなるかもしれない。
論文博士は日本固有の制度だから排除すべきという話だが、そもそも日本と海外では学位の価値が違っているから海外に迎合する必要はないと思う。論文博士はなくならないでほしい。

ポイント⑤ 特許にチャレンジ

学生の皆さんにこっそり耳打ちしておきたい話があります。在学中に特許出願に寄与した経験を持っていると、就職活動の際の武器として期待できます。学会発表や論文投稿は修士としては珍しくありませんが、特許出願経験のある学生は少ないのです。

大学院活用術~理工系修士で活躍するための60のアドバイス~(著:面谷信)

特許と聞くとなにやら難しそうで、あまり興味がわかなくなってしまう人が多い。(実際に僕も同じ)

しかし、大学院活用術では特許取得までの道のりを解説してくれている。
特許についての説明を読んだ感想としては「それほどハードルの高いものではないのかも」。

もちろん、何かしら「方法」や「装置」を生み出すことが必要であるが、学生にもできることらしい。

特許の取得もかなりの時間(平均9ヶ月)を要するので、ポイント③でも述べたように修士の研究成果は早めに出しておくべきだろう。

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感想まとめ

大学院活用術~理工系修士で活躍するための60のアドバイス~は2021/4出版ということもあり、コロナ環境での学会などリアルタイムでのアドバイスが含まれていた。

筆者の面谷さんは大学院で経験してほしいこと(学会発表、国際会議、論文投稿、特許取得)を細かく解説している。おかげでこれらへのハードルがとても下がった。

しかし、できるだけ多くのことを経験するにはもちろん時間がほしい。そこで僕が修士学生になってからの長期的な目標は「2年になるまでに研究成果を一つ以上は出す」である。

研究を楽しみながら没頭して、進めていけたら最高だと思った。

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