【大学編入】長岡技科大と豊橋技科大の違いとは
本記事では「長岡技科大と豊橋技科大にはどのような特徴や違いがあるの?」という疑問に答えます。
具体的には下のような比較項目を設定して、それぞれの大学について調べました。
進学先決めの参考になれば幸いです。
- 学部・学科の特徴
建築は豊橋、他違いほぼなし - 入試について
長岡は面接あり、豊橋は国語、英語への配点高 - キャンパスライフ
違いほぼなし - 学費と奨学金
学費は同じ、独自奨学金について違いあり - 学生支援(就職実績やインターンシップ)
長岡のほうが力入れている印象 - 研究環境
違いほぼなし - 立地とアクセス
大都市へのアクセスは豊橋 - 卒業生の声
違いほぼなし
学部・学科の特徴
長岡技術科学大学
- 機械創造工学課程
- 電気電子情報工学課程
- 情報・経営システム工学課程
- 物質材料工学課程
- 生物機能工学課程
- 環境社会基盤工学課程
長岡技科大の学科の特徴は情報分野に経営や経済に関する要素が組み込まれていることですね。
また化学系である物質と生物が分かれて存在していることですね。
豊橋技術科学大学
- 機械工学
- 電気・電子情報工学
- 情報・知能工学
- 応用化学・生命工学
- 建築・都市システム学
豊橋技科大の学科の特徴は建築学に関する学科があることですね。
建築を学びたい学生にとっては豊橋一択となりそうです。
入試について
募集要項の内容
基本的に入試については両大学とも似ており、募集店員の半数ずつを推薦入試と学力入試に割り振っています。
一般入試の併願についての可否ですが、技科大は6月末の土日に入試日を設定するため2校受験することは難しいです。
それぞれの大学の配点は
長岡
- 国語100
- 英語200
- 数学200
- 専門300
- 面接200
の計1000点です。
一方の豊橋は
- 国語100
- 英語150
- 数学100
- 専門150(化学生命工学のみ専門は面接に置き換わる)
の計500点です。
長岡では面接が実施されることが特徴です。
豊橋は面接がない分、国語と英語に点数が割り当てられているため、それら文系科目の重要さが増しています。
入試の難易度
以下が過去3年の入試データになります。
各大学の入試の難易度を割り出すために、大学HPに掲載されている過去3年分の受験者数と合格者数、合格率を計算しました。
“合格率が高い=入学が簡単”とはなりませんが参考にはなると思います。
長岡技術科学大学
学科 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
機械工学 | 507 | 373 | 73.6% |
電気電子情報工学 | 468 | 314 | 67.1% |
情報・経営システム工学 | 165 | 136 | 82.4% |
物質生物工学 | 359 | 303 | 84.4% |
環境社会基盤工学 | 232 | 171 | 73.7% |
豊橋技術科学大学
学科 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
機械工学 | 452 | 309 | 68.4% |
電気・電子情報工学 | 448 | 344 | 70.5% |
情報・知能工学 | 815 | 346 | 42.5% |
応用化学・生命工学 | 284 | 238 | 83.8% |
建築・都市システム学 | 393 | 219 | 55.7% |
情報系の合格率は長岡82%に対して、豊橋42%と倍近くの差があります。
豊橋の情報は難易度が高くなっている可能性がありますね。
環境系についても74%の長岡に対して、豊橋は58%と豊橋のほうが難易度が高そうです。
これについては全国の建築学科の高専生が豊橋の建築に流れ込んでいるのが原因でしょう。長岡には建築系がありませんから。
キャンパスライフ
キャンパスの設備
豊橋技科大に行ったことがあり、そのときの感想としては汚くもきれいでもないという印象ですね。
建物には古さを感じました。
長岡技科大には行ったことがないのでネットの画像を見た感想ですが、きれいですね。
設備とは関係ないかもしれませんが、長岡技科大で下宿するなら車はほぼ必須だと思います。長岡は豪雪地帯なので、冬の自転車や原付は危険です。そうなると移動手段は徒歩か車になると思います。
寮生活
どちらの大学にも寮が設置されています。
男子学部生向けの寮の定員は豊橋が400人、長岡が360人と同程度です。
どちらも10平米ほどであり、狭いビジネスホテルの部屋くらいの広さですね。
寄宿料も豊橋8000円、長岡7000円とどちらも低額です。
学費と奨学金
学費
学費はどちらも同じです。
入学金が282,000円、授業料が年額535,800円です。
奨学金制度
それぞれの大学独自の奨学金制度について調べました。
長岡技科大では学部での成績優秀者などを対象に月額4万円ほどの支援金のプログラムがあるそうです。
長岡技科大 奨学金制度
豊橋技科大では博士課程学生を対象とした支援プログラム(TUT-DCと呼ばれるらしい)を実施しているようです。
毎月20万ほどの奨励金に加えて年間40万円の研究費をいただけるようです。
豊橋技科大 奨学金制度
学生支援
就職実績
就職実績はどちらの大学のすばらしく名だたる日本の大企業へ就職していますね。
比較は難しく感じたので、ぜひ自分の目で見てみてください。
長岡技科大 進路状況
豊橋技科大 進路状況
キャリアサポート
長岡のほうがキャリアサポートがしっかりしている印象を受けました。
まず学内での企業説明会について比較します。
豊橋では10月と2月に実施しており、10月が2日間開催で参加企業は140社程度、2月は1日のみで60社程度。
一方の長岡は11月の1度のみですが5日間開催で参加企業数は440社を超えるようです。
インターンシップの機会
どちらの大学でもインターンシップを必修科目として設定しています。
豊橋は2か月(6単位)ですが、長岡では5か月(8単位)設定されています。
以上の企業説明会の規模やインターンシップについての違いから、長岡のほうが就職に力を言えれていると言えます。
研究環境
教員の数
教員の数はその大学がどれだけ研究力があるかの一つの指標となります。
また教員が多いほどひとりの教員が学生に多くの時間を割けるようになります。
教員数についてchatgptに尋ねたところ次のような回答が返ってきました。

この情報が本当であるなら、教員の数には差がないですね。
研究予算
令和5年度の科研費は以下の金額です。
- 長岡技科大:4.02億円
- 豊橋技科大:3.83億円
科研費だけを比べると長岡のほうが少しだけ高いですが微々たる差ですね。
教員の数は長岡のほうが少し多かったので、教員一人当たりの研究費はちょうど同じくらいになるのではないでしょうか。
立地とアクセス
長岡技科大は長岡駅からバスで30分、豊橋技科大は豊橋駅からバスで30分かかります。
どちらも駅周辺はある程度にぎわっていますが、大学の周りは田舎です。
長岡駅も豊橋駅も新幹線の停車駅なのでアクセスは良好です。
東京まではどちらも新幹線で1時間半程度ですが、豊橋なら名古屋や大阪、京都へも出やすいです。
各都市へのアクセスの良さは豊橋に軍配が上がり、これは就活や帰省の際には重要となります。
卒業生の声
みんなの学校情報というサイトで口コミを流し読みしましたが、どちらの大学もアクセスの悪さが気になるとのコメントがみられました。
口コミを少しだけ紹介します。
長岡技科大
- 山の中に位置しているため、立地はかなり悪い
- サークルの種類は多く有りますが、あまり活動的ではない
- 多くの人が交友的で人間関係には困らず楽しく生活を送れていい
豊橋技科大
- 友人はできるがほとんどの科は女子学生が少ない
- 周りに坂が多く自転車だと生活しずらそう
- 学内サークルは充実している
まとめ
長岡技科大と豊橋技科大の違いについて振り返ります。
- 学部・学科の特徴
建築は豊橋、他違いほぼなし - 入試について
長岡は面接あり、豊橋は国語、英語への配点高 - キャンパスライフ
違いほぼなし - 学費と奨学金
学費は同じ、独自奨学金について違いあり - 学生支援(就職実績やインターンシップ)
長岡のほうが力入れている印象 - 研究環境
違いほぼなし - 立地とアクセス
大都市へのアクセスは豊橋 - 卒業生の声
違いほぼなし
どちらの大学も素晴らしい大学であることは間違いなく、特に就職実績はピカイチだと思います。
将来的に大企業で活躍したい人にとっては最適な大学の一つでしょう。ただ、博士を取りたい人や地元就職を考える人にとっては技科大の恩恵は受けにくいのではないかと思います。
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